本商品は、不動明王を中心に、降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王の 五大明王 が一堂に描かれた掛け軸です。それぞれが異なる役割を担い、人の内に生じる迷い・執着・恐れを断ち切る存在として表現されています。
恐れや威圧のための存在ではなく、また、願いを強引に叶えるための象徴でもありません。五大明王は、人の在り方を正し、心の軸を整えるための守護の象徴として描かれています。
五大明王とは、慈悲の仏があえて忿怒の姿をとり、煩悩や誤った執着を断ち切るために現れた尊格とされます。優しさや慰めだけでは届かない迷いに対し、力をもって制し、目を覚まさせる役割を担う存在です。怒りの表情は罰を意味するものではなく、迷いを断つための強い決意を象徴しています。
中央に配される不動明王は、動かぬ心、揺るがぬ意志を象徴する存在です。状況や感情に流されず、自らの軸を保ち続ける在り方を示し、五大明王全体の中心として描かれています。何かを得るために動く前に、まず心を定めることの大切さを示す存在です。
不動明王を囲む四尊は、それぞれが異なる煩悩や障りに対応する存在です。怒り、迷い、恐れ、執着といった、人が抱えやすい心の偏りを制し、全方向から守りを固める思想として構成されています。五尊がそろうことで、守護の意味合いはより広く、立体的に表されています。
背後に描かれる炎は、破壊や怒りを象徴するものではありません。それは、迷いや執着を焼き払い、本来の在り方へと戻すための浄化の火を表しています。不要なものを削ぎ落とし、本質だけを残すための象徴として描かれています。
本品は、紙本に印刷された仏画を、掛け軸として仕立てた仕様です。金襴風の表装を用い、仏画としての雰囲気を損なわない佇まいを備えています。肉筆や正絹ではありませんが、軽量で扱いやすく、日常空間にも取り入れやすい掛け軸です。
書斎や仕事場、玄関、静かに向き合う空間など、心を整えたい場所に適しています。願掛けのためではなく、姿勢や判断の軸を正す象徴として、空間に静かに作用する一幅です。
サイズは、全体の高さが約96.5cm、軸幅が約47.5cmです。中央の本紙(絵の部分)は縦約70cm、横約30.5cmとなっており、掛け軸としてしっかりとした存在感を持ちながらも、一般的な住空間に無理なく収まる寸法です。
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